2017年08月15日
以前こんな話を聞いた。
「上司が昼食中にすごくいい事を話していた。でも歯にノリがついた状態で言われてもね〜 全然響いてこないw」
と笑っていた。
どこの研究機関か忘れたが、会話についての研究結果で興味深い話を教えてもらった。
面と向かっての会話の時、何がどう伝わるのか?
雰囲気:70%
声の質:20%
話の内容:10%
だと言うのだ。
どれだけいい事を言っても雰囲気が台無しだと話の内容が活きてこないという。
雰囲気という分類の中には「話す速度」「抑揚」「間」「目線」「清潔感」等という技術的な部分と「その場所」「時間帯」といった環境的な事に分かれるという。
声の質に関しては、男性が甲高い声でキンキン話すと、それだけで拒否反応を示したり、癒し系の声と言われてナレーションを読む森本レオとか、声の質というのも重要なのだそう。
雰囲気と声の質で90%を占めた残り10%が話の内容だ。
歯にノリが付いた状態でいい事を言われても入ってこないというのはその通りだという事になりそうだw
以前非常に困ったことがあり、弁護士や役所関連に何度か相談に行った時のことなのだが、東京都庁の相談窓口に出てきた女性の対応が非常に困ったのを思い出した。
こちらは困ったので対策について質問すると「ありません」「〜できません」この繰り返しで、この女性壊れてる?と思ってしまった位だが、「それでは、ちょっと他の人が何かヒントを持っているかもしれないので、替わってもらえますか?」と言うと「できません」・・・「?」
「では、相談できる他の部署を教えていただけますか?」「ありません」
その女性の顔を見ると薄ら笑いを浮かべてこちらを見ていた。
私を困らせて楽しんでいたのだ。
私は黙ってその場を立ち去り他の窓口を探した。
東京都庁の相談窓口という場所は信用度としては高いという思い込みがあるので、そのつもりで行ったのだがこちらの意図が通じるかどうか以前の問題で、養老孟司の「バカの壁」という本を思い出してしまったw
バカの壁は読んでいないのでタイトルだけ思い出したのだが、こんな嫌がらせをする「意志」にも遭遇した。
別の部署で相談してみると、こちらの話をよく聞いた後、非常に落ち着いた雰囲気の中、穏やかな声でこちらの相談内容を的確にまとめ、出来ること出来ない事を端的に説明してくれて、さすが都庁の職員と感服した。
そして紹介された次の部署では専門家が甲高い声で早口、マシンガントークで対応してくれた。言っている事は理解出来るのだが、どうも納得しにくい。多分相当頭の回転が早い人で優秀なのであろうと思うのだが納得という事に関しては消化不良が残った。まだ他に手が残っていそうと思えてしまう。不思議だ。
人は「意志」が基本になり「思考」する。
自分が置かれた立場からルールを守ろうと「意志」が働き様々な対応をするのだが、最近「思考が停止」している人が多いように感じる。
ビーチで泥酔してしまう人がいるからビーチで全面禁酒だとかw
公園の隣の人がうるさいとクレームを入れてきたので「談笑禁止」だとかw
まあ様々な所で話題になってはいるが、モーガンフリーマンの時空を超えてという番組でアリの生態についての研究が非常に興味深かった。
アリ一匹一匹はとても単純なのだが、集団としてまとまると霊長類の脳と同じような思考をするというのだ。
違いは「自己」を認識できているかどうかの違いだという。
人間以外の動物は会話が出来ないので自己認識について聞くことは出来ない。
植物も実は危険を察知して他の植物へ危険を知らせたり自己防衛の為に香りを出したりという「意志」があると思われる行動をしているという事が研究の結果判明しているという。
人間は伝えたい事を「言葉」で伝えても雰囲気や声の質で台無しになると伝わらなかったり、意図的に聞かなかったりという現象があるが、動物や植物の場合は「生き残り」というテーマが基準となるためシンプルだ。
人は余裕が出てくると変な事をし始めるw
社会を経済的に厳しくすると、余裕が無いから生きる事に必死になり変な事をするのが減るw
単純な支配の手法かもしれない。
こうした人間社会の様子を見ていると、「意志」という見えない存在はどこから来たのか?アリの集団のように細胞が集まると「意志」が生まれてくるのか?という疑問が深まる。
タコの8本の足はタコの脳の一部なのだそうだ。タコは結構知能が高いという。そして人間と同じように遠くの景色と近くの景色を目のピントを調整して見る事ができるそうだ。この見るという動作の為には脳が結構高度な働きをする必要があるという。
生命体として地球上に生きている生命はまだ知られていない高度な事をしているのだろう。
「自己認識」が出来る人間だけは、その「意志」を「魂」と呼んだりして、それが輪廻天性で何度も人間に生まれ変わると思ったりもする。
そして自分を基準に他の意志を観察し、あれは未熟だとかそっちは高度だとかと判断したり。
その結果厳しい社会の現状に置かれて、この世は魂の修行の場であるという結論に辿り着く者も居たり。
仲間とよそ者、敵と味方、白と黒、光と影、優秀な者と未熟な者、色々と分類しようとしても、なぜか自然の法則はこれらを混ぜてグレーというゼロ地点に落ち着かせようと働く。
私の思考で書くこのブログは温度としては冷めていると実感している。
加熱している意志に対して落ち着け、とw
もしかして私はゼロ地点に落ち着かせようと働く自然の法則の一部なのではないだろうか?と考えてみたりもする。
ハムスターが走るあの運動器具、名称は知らないが、早く走れば走るほど高速回転する為に、更にハムスターは早く走らなければならない。
忙しい仕事をすればするほど、更に忙しくなる社会の法則。
どのポディションに自分を置けば快適なのか?
しかしずっと同じだと飽きてしまう。
人の意志はとても不安定でわがままなので困ってしまうw
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